人間同士の関わりをしてはいけない場合もいる。
世の中には、思いやりとか優しさとか尊重とか、人間同士の関わりをしてはいけない場合もいます。
『関わる人は自分が選ぶ方が安全 』でお伝えしたタイプについてです。
このタイプの人は、相手が自分の期待通りの役割にいてくれている間は、非常に友好的で親切で寛容です。
ただ、相手が自分の期待通りの役割から降りると、途端牙をむきます。
その方法は様々です。
言動で直接的に攻撃するタイプもいれば、言葉は立派でキレイに整えていても、空気によって相手を攻撃するタイプ、周りを操作して一人にしていく事で攻撃するタイプ等様々です。
この人は、相手の人間性やアイデンティティを無視し、道具としか見ていません。
それは、攻撃している相手だけでなく周りの人全員に対してと言えます。
この人は、誰も信じていません。
信じていないどころか、否定しています。
それは、根本自分への不信であり否定しているからです。
もちろん、こういう部分は多くの人が大なり小なりあると思います。
そういう部分に自覚できたら、カウンセリングで改善は充分可能です。
だから、私は喜んで改善のお手伝いをしたいと思います。
改善すると、人間関係も良好になるし、生きやすくなります。
ただ、人へ自分が何をしたのか、した事について認めようとしない、責任を持とうとしない場合。
自分への不信であり、自分が自分を否定している事を認めようとしない場合。
あくまで自分は被害者であり、自分の考えや気持ちが正解であり、それを認めない他者は悪だという位置を崩さない場合。
こういった場合は、私は今この人とコミュニケーションがとれないと判断します。
だから、コミュニケーションを切ります。
もちろん、理解してもらおうと説明もしません。
無駄なのがわかっていますから。
その人が私に対して否定してきた事について、「そう思ってもらって良い」と返答します。
例えば、ダメと言われたなら「ダメと思ってもらって良い」。
私に悪意があると言われたなら、「悪意があると思ってもらって良い」という風に。
それ以上のコミュニケーションをしません。
何故なら、こういう状態のこの人に、何を言っても無駄だからです。
この人の中では、私はダメであったり、私に悪意があると、既に答えが決まっているからです。
もちろん私は、自分はだめじゃないし悪意を持っていない事を自分で理解しています。
だから別に、この人一人に分かってもらわなくても別の良いのです。
そして、前述の内容を思い出してください。
この人は、周りの人を誰一人信じていないし、人を道具としか思っていません。
それに気づこうともしない、認めようともしない場合、私は人間同士の会話はできないと思います。
そういう人に、人間同士の尊重であったり思いやりや優しさは、その人のそのやり方を増長させるだけです。