ゲシュタルトセラピーのグループワークってどんな場?
ゲシュタルトセラピー(療法)のグループワークとはどんなものか、私の個人的な主観で表現してみます。
人によって感じ方、捉え方が違うので、それはご理解下さい。
グループ ワークは、自己成長の場です。
グループワークは、安心・安全な場で行われます。
ここで言う安心・安全な場とは、「こうあるべき」や「普通こう」といった価値観、操作や決めつけをしないというルールの場です。
また、私はですが、評価されたり認めてくれる場でもないし、自由を許可してくれる場でもないと思います。
気を使う場ではないので、自分が動かなければワークも受けられません。
このルールの下、他者や外ではない、自分の中で起こっている感覚に気付きやすくなります。
この空気感・フィールドは、構成するメンバーによって生まれます。
作為的なものではない、自然現象的に感じるこの空気感・フィールドは、まるで自然の中にいるような感覚に似ている気がします。
この空気感・フィールドは、個人カウンセリングでは生まれないものです。
複数のメンバーの存在が、その安心・安全な空間を生み出します。
この空間で、ファシリテーター(カウンセラー)がワーク(カウンセリング)を行います。
ファシリテーターは、自分の中や他者のワークについて解釈せず、ただ自分が感じた事を表現する事を勧めます。
その中で行われるワークは、自然に振る舞う事、自由に行動する事へのハードルが下がると言えるかもしれません。
自由へのハードルの低さは、自分が自分にかけているリミッターやブレーキにより気付きやすく、どうしたいか向き合う機会にもなります。
自由でないと、自発性は生まれません。
自発性こそが成長への第一歩であり、操作や指導や導きは受け身となり、成長の妨げとまります。
もしかしたら、ゲシュタルトセラピーのグループワークの場は癒し的な場と捉えた方もいるかもしれません。
私は癒しの場と思った事は一度もありません。
もちろん、癒しを望んでいる人にとっては癒しの場になるでしょう。
私の場合、私自身が望んでいるのは癒しではなく、自分の守ってきたイメージ像や観念ややり方を壊し、自分の心の贅肉をそぎおとす事です。
その人その人の目的があって、その人その人の気付きがある。
それも、グループワークの魅力の一つだと思います。