心の状態と関わり(不登校・学校(社会)生活→不登校の卒業)
〈心の状態〉
元の学校に戻る。
新しい学校に行く。
どちらも勇気が必要です。
そのタイミングもどうするかも、本人が決める必要があります。
新学期が始まる時や新学年が始まる時が、比較的行動しやすいようです。
不登校を経験した多くの子どもが、人を怖がります。
こう思われたらどうしよう。
こうされたら・・。
またこんな目にあったら・・。
不安は尽きません。
学校に通い出してからもすぐ疲れるし、早く帰って来たり、度々休みたがったりするでしょう。
〈関わり〉
この時期は、子どもにとっても親にとっても、特に大変な時期と言えるかもしれません。
小中学生の場合、不登校であっても進級・卒業はできるので、子ども自身の選択→決定のタイミングを「高校」と焦点を絞ると、ゆっくり自分の将来の夢を見据えた進路を考えられるという考え方もあります。
その分、大学のレベルは望めない可能性はあります。
ただ、小中学校で不登校になった場合、通常の高校・大学でも、再度不登校になる可能性も否めません。
今は通信制等の高校や大学、専門学校も多様化し、選択肢の幅が広がっています。
ご家庭ご家庭でいろいろな考え方があると思います。
そういった多様化した選択肢が現実的に無理な場合もあるでしょう。
その現実は現実として受け止める必要があるし、同じく子どもの気持ちも大事です。
そして、再度不登校になる可能性がある。これも、厳しいですが現実です。
それらの現実や子どもさんの気持ちをちゃんと受け止めた上で、時間をかけて子どもさんとじっくり話し合って欲しいと思います。
最後の決定は子ども自身がする事で、子どもは今後起きる困難を誰のせいにもできなくなります。
自分の人生を自分で切り開く意識も出てきます。
それでも、学校に行きたくない気持ちや人が怖い気持ちが出てくるかもしれません。
それでももう親が、休む事を許可し、保護する時ではありません。
また学校を休んで次の学校や選択肢を探すか。
それとも、この学校で続けて行くのか。
そして、子どもが望む理想的な学校も社会もない事も、はっきり伝える必要があるかもしれません。
非常に厳しいですが、その選択や現実を子どもに突きつけ続け、そして休む事の許可は親がするのではなく、自分で決めさせる。
そうやって社会に送り出すのが、親の最後の仕事かもしれません。
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