心の状態と関わり(不登校・家では普通に)

〈心の状態〉
少しずつなら、自分のしたい事ができるようになってきます。
最初は疲れやすく、長続きしなかった事も、ちょっとずつ長く続けられるようになります。
限られていますが、安全と感じる人との接触も、普通にできるようになってきます。

 

テレビ等を観て笑ったり、家での様子は概ね普通に近づいたように感じるかもしれません。

習い事や塾には行きたいと思う子どもも多いようです。

 

相変わらず義務的なものに拒否感があります。

そして、学校の友達等に会う可能性がある場、近隣の商業施設や部活動は行きたがらないかもしれません。

少し外へ出る欲求も出てきますが、そういう場所を避けたがる傾向もある時期です。

 

また、表にはなかなか出さないかもしれませんが、少しずつ先のことを考え始めているかもしれません。

 

 

〈関わり〉

もし可能なら、学校の人たちに会う可能性の低い場所に連れていっても良いと思います。

親御さんもお忙しいでしょうし、子どもさんに生活を合わせてあげる必要はありませんが、お子さんを一人残してお仕事に向かうのは、後ろ髪引かれる思いかもしれません。

ただ、年齢にもよるでしょうが、子どもさんを一人にするのも、悪い経験ではないと思います。

子どもさんは一人で寂しさもあるかもしれませんが、一人にならないとできない事もあるかもしれません。

もちろん、子どもさんが望むのであれば、フリースクール等に通うのもありです。

 

また、こんな風に考えてみてもいいと思います。

子どもさんとこんなに密に接する機会は、多分これで最後。

平日の日中、時にはお子さんと二人でデートしてみても良いのではないでしょうか。

ご兄弟がいれば尚の事です。

もちろん、これもお子さんが望めばですが。

この時期、お仕事をしている方でも、もし可能なら一日お休みをとって、二人っきりでちょっと遠出して、いろいろ話をするのもきっと、お子さんにとっても親御さんにとっても、良い思い出になると思います。

こういう時、今どんな気持ちかとか、今後どうなりたい、どうしたいか聞いてみると良いかもしれません。

親御さんの考えを伝えてみるのも、もちろん良いと思います。

その時は、正解を押し付けない方が良いです。
そうするとせっかくの腹を割って話す機会を潰す事になります。

 

不登校になった時から今まで、子どもさんの心に対し、負担を減らし、癒す事が中心でした。

そろそろ、子どもさんは少しずつ、心の内を話せるようになってくる時期かなと思います。

不登校になる前の事やどんな気持ちだったかどうだったか・・。

また、今どう思っているのか、不安な気持ち等。

 

無理強いせず、本人がポツリポツリとでも話すようでしたら聞いてみて欲しいと思います。

どんなヘンな表現でも、言葉がよくわからなくても、沈黙が続いても、わからない時はゆっくり質問しながら、否定せず言葉をかぶせず、じっくり聞いてみてください。

 

大人でも、心の内を言葉にするというのはなかなか難しく、沈黙もたくさん必要です。

 

ただ、「自分はダメだ」とか「自分なんかいなければいい」等否定的な言葉をいう時の心の裏には、「ダメじゃないよ」とか、「あなたは悪くない」とか、「そんな事は誰も思っていない」と言って欲しいという気持ちがあると思われます。

 

だから、親御さん自身が「あなたが大事」とか、「あなたを愛している」等の言葉を、ちゃんと伝えてください。

言わないでも分かるだろうと言うのは、親の怠慢です。

この言葉は今後、お子さん自身が自分を守るお守りになってくれます。

 

親御さん自身が子どもさんの心の内を聞いたり、実際にプラスの言葉を伝える事が、子どもさんへの一番の心のケアです。

 

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