なぜうつ状態になるのか②(うつ状態になった時の初期対応)
「なぜうつ状態になるのか①」の続きです。
じゃ、どうしたらうつ状態から抜け出せるのか。
まず、うつ状態の時、多くの人がその状態である事を悪い事と捉えています。
または、なってはならない状態、もしくは、ダメな自分、等と捉えています。
そこから見直しが必要です。
前の投稿でお伝えした通り、誰しもうつ状態に入るスイッチを持っています。
スイッチを持っている事もスイッチが入る事も、この社会で生きる人間として自然な一つの形であり、仕方のない事です。
そして、スイッチが入ったのなら、それはもうない事にはできません。
そこから、ご本人がどうしたいと思うか。
その欲求を軸に、現実も加味しながら、今後を考えていく事が必要になります。
そのためには、それを考えられるだけの心の健全性が必要です。
心の健全性を取り戻すまでは、できる範囲で構わないので、「こうあるべき」を切り離した生活をする事です。
もちろん、ご本人自身が「こうあるべき」に意識を向けない努力、そして、自分や自分の状態を極力責めない努力をする事が必要です。
そうする時間を充分に過ごす事で、「どうしたいか」を考えられる健全性が少しずつ戻ってきます。
ただそれは、ご本人の努力であったり、ご家族のサポートだけでは難しい場合も多いです。
うつ状態になると、今までできていたはずの事ができなくなったり、考えられていた事ができなくなったりします。
けれどそれは、今後ずっとそのままでいるしかない訳ではありません。
その状態は、改善を望むのであれば改善可能です。
早くちゃんと対処すれば早くの改善も可能な場合も多いです。
たとえ悪化したとしても、充分改善は期待できる場合が多いです。
うつ状態に入ったら、できたら悪化する前に、信頼できるカウンセラーに相談してみて欲しいと思います。