私は、何年も引きこもっている状況の方々とカウンセリングで関わってきました。

そして、社会の中で稼ぎ、自活するという所に到達するまで。

そしてそれを維持するサポートをしてきました。

ご本人があきらめない限り、引きこもる行為を変える事はできると思います。

変えられるかどうかは、ご本人の意思次第です。

確かに、年齢が上がるとその意思を持ち、維持し続けるのがどんどん困難になります。

また、社会からの風当たりもどんどん強くなります。

若い頃ならまだ選択肢がいくつもありますが、年齢が上がるとその選択肢も減っていきます。

年齢と共にどんどん、引きこもりから抜け出す意思の強さが必要になります。

今、自分が引きこもっている状況にあるという事。

それは、自分が悪いからではありません。

では、社会が、親が悪いのか。

傷つける言動や排他しようとしたのなら、それは悪いと思います。

ただ、悪者探しをすると、いづれ自分にもその悪者探しの矛先を、自分で向けてしまうのではないでしょうか。

それに、悪者探しの矛先を外の誰かに向けても、今引きこもっている現実は何ら変わりません。

解決の方向に、悪者探しは全く必要ありません。

悪者探しは、時間を更に無駄に費やす事になります。

では、解決のために必要な事は何か。

他人軸ではなく、自分軸にしていく事。

「どうあるべきか」ではなく、「自分はどうしたいか」や自分の気持ちに意識を向ける事。

本心で「引きこもりたい」と思っている人はいません。

「引きこもるしかない」はあっても。

自分は本当はどうしたいのでしょう。

今、本当はどんな気持ちを抱えているのでしょうか。

それらを一つ一つ丁寧に見つめていく事が、まずは引きこもりから抜け出す一歩となります。

年齢は、今日が一番若いのです。

今日より若くなる事は決してできません。

だからこそ、一日も早く抜け出すこの一歩を踏み出して欲しいと思います。

そしてその意思を決してあきらめないで欲しいと思います。

本当に、引きこもりを抜け出したいのなら。

引きこもりから抜け出す意思を持ち、その一歩を踏み出し、その意思を持ち続ける方が一人でも多く出てくる事を切に願います。

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