心の状態と関わり(不登校が日常に①)
〈心の状態〉
ストレスを減らした状態になると、よく寝るようになる事が多いです。
できるだけ、ゆっくり寝かせてあげて欲しいと思います。
たとえ、「食っちゃ寝食っちゃ寝」の状態になっても大丈夫でしょう。
また、日中寝て夜は起きているという昼夜逆転状態にもなりやすいです。
この時心は一時的に、乳児の状態になると思って下さい。
赤ちゃんがミルクを飲んだらまた寝るように、たとえ大人であっても、心が極度に疲弊している時は、赤ちゃんのような生活ー義務や責任や日頃のルーティンワークから外れた生活を求めます。
心は、この時何が必要か知っていて、それを欲求として出します。
この時期、心にとって負担となるものは拒絶し、心を楽にするものを求めます。
この時は休息を求めます。
また、動画、ゲーム、携帯等にのめり込みやすい時でもあります。
〈関わり〉
休息を求めている時期なので、極力休ませて欲しいと思います。
できるだけ、「しなきゃいけない」を減らして欲しいと思います。
いくらじっとしていたり、休息しているように見えても、心は「あれをしなきゃ」と走り続けていたり、しなきゃいけないのにできていないと自分を責めていたりします。
それではいくらじっとしていても、休んだ事になりません。
しかし、大人の場合は休息を自分に許可するのはなかなか難しいですが、子どもの場合は、大人より比較的許可をしやすいと言えます。
それはその許可の責任は親が持ってあげているからです。
逆に、子どもには自分での許可は年齢が低ければ低いほど難しいでしょう。
それは、年齢が低ければ低いほど心が未熟だからです。
だから、親がこの期間一時的に、責任を持ってあげる事によって、この期間を休むという事が可能になります。
(ただし、この期間が終わると徐々に、子ども自身に責任を持たせていく必要があります。)
また、心が成熟していればしているほど、人からの許可が入りにくく、休息に至るまで時間がかかります。
ですから、子どもさんによっては、なかなか休息できない場合もあります。
大人の場合は、自分に休息を許可するまで、早い方でも1ヶ月ほどかかります。
一つの手ですが、「しなきゃいけない」と思っている事を「しちゃダメだ」と禁止するのもありです。
また、言葉に出さなくても、学校に行っていない自分を責めている子どもさんはとても多いので、「あなたは悪くないよ」と伝える事も大事です。
この期間を長引かせるかどうかは、どれだけ心の負担を減らせるかにかかっています。
ゲーム等に関しては、できるだけ減らそうねという促しは構わないですが、禁止はしない方が良いと思います。
ゲームや動画、携帯は、逃げ場であり、命綱の可能性があるからです。
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