どんな会話になるのか。決定づける決め手になるものとは・・。
自分と相手。
二者で会話する時どんな風にしているでしょうか。
相手に意識を向けている場合。
嫌われたらどうしよう。
傷つけたらどうしよう。
批判・否定されたらどうしよう。
そういう人は、相手の反応や表情を伺いながら会話しているかもしれません。
そうすると、まず疲れます。
終始警戒していて、ビクビクしています。
相手の反応で、言葉を変えたりします。
そんな状態では、建設的であったり良好な会話はできませんし、言いたい事は言えないかもしれません。
それに、一番恐れているトラブルや攻撃を受けやすい会話状態と言えます。
また、自分に意識を向けている場合。
自分の中で、つぶやいていないでしょうか。
心の中のものを一応外に出しているものの、感覚的に周りに壁を作っている状態。
その時、自分の外にいる相手に対して、「どうせ分かってもらえないよね」などのような、冷ややかな目線があるかもしれません。
また、「どうせ分かってくれないよね」的な事を言いながら、分かってくれる事を待っている目線があるかもしれません。
この時、会話以前に壁を作り、「やっぱりこの人にも分かってもらえない」等の答えが決まっている状態で会話が始まっています。
人と会話するというのは、感覚のキャッチボールです。
相手の反応を伺ったり、壁を作ったりすると、どんなに言葉をキレイにしたり演技をしても、その警戒した感覚や壁が作られた感覚は、相手に伝わります。
そして相手に、相手の感覚や言葉が上乗せされ返ってきます。
それは、拒絶や攻撃という形になる事もあるでしょう。
それは良い感覚についても言えるかもしれません。
良い感覚で相手に伝えると、相手も自分の良い感覚や言葉を上乗せして返します。
もちろんそれが、相手の問題によって歪められる場合があります。
また、自分の問題によって、素直に受け取れない場合もあります。
それは、残念ですが、仕方のない事です。
問題のない人はいません。
問題がある事は悪いことではありません。自然な事です。
もちろん、攻撃という行為はしてはいけない事ですが。
それも含めて、「今の自分」であったり、「今の相手」なのです。
この事実を受け止めない限り、建設的な会話は成立しません。
どうして分かってもらえないのか。
どうして伝わらないのか。
それは、相手に言葉を出す時、自分の中にある感覚はどんな感覚なのか。
それが、これから相手との会話どんなものにしていくのか、決めていく重要な鍵となります。
だから、もし例えば相手が自分にとって「危険な人」であったら。
会話が良好になる訳がありません。
もしかしたらその人は自分にとって、会話自体しない方がいい人かもしれないという事を、追記しておきます。
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