分かってくれなかったらイライラする。
世の中、話して分かる人ばかりではありません。
そんなの、分かってる。
そんな声が聞こえてきそうです。
本当に分かっているのでしょうか。
自分の心は。
話のテーマによっては、ほとんどの人が、話しても分からない「分からず屋」の部分を、大なり小なり持っているのではないでしょうか。
それは、ほとんどの人が「こうあるべき」とか、「普通こう」というものを何かしら持っているからです。
そして更に厄介な事に、その「こうあるべき」「普通こう」というものに、自分や人間、人としての価値を置いていて、そうじゃないとダメと思い込んでいます。
その人が価値を置いている部分を揺るがすような事は、自分はもちろん他者であっても許されない事と思い込んでいます。
だから、その人が価値を置いているテーマに触れると、「分からず屋」モードにパチっと入ってしまいます。
そのモードに入った人に、いくら理解を求めても、一生懸命説明しても無駄です。
聞く耳を持ちません。
もしくは、理解しているフリをして、合わせているだけです。
こちらも、聞く耳を持っていません。
説得も説明も無駄です。
話して分かる人ばかりではない。
なのに、理解を求めてしまう。
分かってくれなくてイライラする。凹む。
それは、理解してくれないと頭でわかっていながら心はまだ、期待しています。
もしかしたら分かってくれるかもと。
そんな時、自分で自分に伝えてみてください。
この人は、分かってくれないよ。
その現実を受け入れる時、人は悲しみが上がってきます。
その悲しみを感じきってみてください。
悲しみのガムの味を、味がしなくなるまで噛み続けてみてください。
それが、心がその現実を受け入れる作業です。
心は、体験し、感情を感じる事によって理解していきます。
頭の理解とは全く違います。
体験し、感情を感じ切る。
そうすれば、その人に理解を求める必要が、少しずつなくなってきます。
その人との関係も楽になります。
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