従順ができない。
前回の投稿の中で、社会で価値を置く枠組みの一つ、「従順である事」。
組織の構成員としてであれば、ベストな在り方と言えるでしょう。
組織にとっては、理想的な社員です。
では、その社員個人の人生としてはどうでしょうか。
もちろん、その組織に貢献し、結果を出す事が、その個人の人生にとっても幸福であればそれに越した事はありません。
ただ、そうではないかもしれないという人も多くいます。
ある日突然、会社に行けなくなった。
「うつ」になった。
身体症状や精神症状によって、日常生活や仕事に支障が出てきた。
その場合、この先について、自分の意思を確認する作業が必要となります。
このままこのやり方を、この仕事・職場を続けたいのか、そうじゃない道を選びたいのか。
もう従順に従うのではなく、自分の意思で道を選ぶ必要があります。
従順でいようとしても、身体や心が拒否をします。
だから、自分の意思で選ぶしかない状態になる訳です。
そうすると、みんなそうじゃない道を選ぶのではないかと思う人も多いかもしれません。
実は多くの場合、一旦元いた場所に戻ります。
そして、そのまま続ける事を選ぶ人は意外と多いです。
自分の意思で決めるとなると、自分で決めた責任が出てきます。
だから簡単には、そうじゃない道を選びません。
ただし、どうするか決めるという作業は、自分をしっかり休養させた後の事です。
心の休養については、また改めて書きたいと思います。