(1)「カウンセリングを受けたいけれど恐い・・・」
と思っている方
「カウンセリングを受けたいけれど、恐い・・・」 と感じること。
それは、とても自然なことです。
ここで、まずお伝えしたいこと。
それは、
カウンセリングは、「受けなければならないもの」ではない。
ということです。
もしも、あなたが状況的に「受けなければならない」と思っているのであれば、受けない方が得策だと思います。
カウンセリングは「頑張るもの」ではありません。
あなたの心の傷や疲れを癒し、「楽な自分」を取り戻すためのものです。
あなたは今まで十分頑張ってきて、自分の限界を超えるほど、たくさんの気持ちを抑えてきたのではありませんか?
もうこれ以上、頑張る必要はありません。
無理して頑張ってカウンセリングを受けたところで、特に効果があがらない可能性も考えられます。
あなたが、
『楽な自分を取り戻したい』 という願望が自然に湧いてきた時
その時に、ご自分が信頼できると思うカウンセラーに依頼されてみてはいかがですか。
(2)「カウンセリングを受けても意味がない・・・」
と思っている方
「カウンセリングを受けても意味がない」 と思うこと。
それは、多くの人が同様のことを感じています。
当カウンセラーも、カウンセラーになる以前のことを振り返った時、同じ気持ちを抱いてました。
しかし、意味があるのか、ないのか、という答えをカウンセラーは持っていません。
答えは、カウンセリングを受けるあなたしか持ってないのです。
まず、カウンセリングというものは、カウンセラー主体ではなく、カウンセリングを受けるクライアント(あなた)様主体で行います。
カウンセラーは、専門的な知識を用いて、あなたのお手伝いを行っているに過ぎません。
カウンセラーは
・心の仕組みの理解
・クライアント様との関わり方
・クライアント様を楽にする方法
・抱えている問題へのアプローチ方法 など
の専門知識を有しており、これらの知識や技術を用いて、クライアント様が楽になれる方向への導きを促します。
しかし、あなたが「意味がない」と思いながら、カウンセリングを受けたとしても、効果はあまり期待できないかもしれません。
カウンセリングに対し、少しでも期待する気持ちがあれば、効果は十分に期待できます。
また、その気持ち次第では、更に相乗効果となってあらわれたりと、効果は人それぞれ様々です。
もし、あなたが「カウンセリングを受けても意味がない」という気持ちの反面、カウンセリングを受けてみたいと思っているなら、
カウンセラーへ問い合わせの時、
「カウンセリングを受けても意味がないのでは?」
と正直な気持ちを伝えてみて下さい。
カウンセラーによって、返答は様々だと思います。
その反応を見て、その中から、ご自分が納得されて 「この人なら・・・」 と思えるカウンセラーが現れたときに、カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
(3)カウンセリングで傷ついた経験がある方へ
「以前、カウンセリングを受けて傷つけられた・・・」
残念なことに、そういう方がいるのも事実です。
カウンセラーの一人として、大変申し訳なく思います。
日常の生活において、「○○カウンセラー」という名称を目にする機会も非常に多いのではないでしょうか。
その殆どが、「相談」という意味合いで受け入れられています。
また、相談する側は「指摘・批判・アドバイス」などを受けることを当たり前としています。
時に、これが「心の相談」の場合、この「指摘・批判・アドバイス」というものは、非常に鋭利な刃物にさえなり得るのです。
よって、相談者は心に深く傷を負ってしまう場合があります。
もしあなたが、過去にこのようなアドバイスなどにより、傷ついた経験があるのであれば、それはそのカウンセラーの内面に問題がある可能性があります。
カウンセラーも一人の人間であり、心に問題を抱えていても何ら不思議はありません。
日本においてのカウンセラーという資格は、国家資格ではなく、各指定団体からの認定となります(2018年1月現在)。
更に、通信教育や、たった数回受講しただけの講座でも
「心理カウンセラー」と名乗ることができるのです。
つまり、同じ「心理カウンセラー」という名称でも、その人それぞれの有する知識や技術、専門性といったものには、かなりの差異が生じることになります。
良いカウンセラーの特徴として、「日々努力型」という傾向が見られます。
つまり、カウンセリングを実施する側ではなく、自身のストレス軽減のため、自分もカウンセリングを継続して受けているカウンセラーです。
カウンセラーがストレスを溜めた状態でカウンセリングを行っても、決して効果的なカウンセリングは行えません。
よって、効果的なカウンセリングが日々行える様、自身がカウンセリングを受けることによるストレス軽減と、受ける側に立つことによる学びを得ているのです。
(※自分自身で自分をカウンセリングする方もいらっしゃいます。)
もし、あなたが再び、「カウンセリングを受けたい」と思った時、
「あなた自身はカウセリングを何回位受けた事がありますか?」
と聞いてみて、答えた回数の度合いを参考に、判断してみるのも一つの手段だと思います。
(4)感情を出すのが苦手な方
「カウンセリングの場で、感情が出てしまったら、どうしよう・・・。」
「”感情を出さなければいけません!” と言われたらどうしよう・・・。」
その様に悩んでいませんか?
「感情を出す」という行為は、
心が楽になるための、非常に大事な要素の一つです。
しかし、怒りをあらわにしたり、思い切り泣いたりしなければならない訳ではありません。
カウンセラーも療法内容により、手法も様々です。
よって、手法として、感情の露呈を求めるカウンセラーもいますし、その様な手法を用いないカウンセラーもいます。
(※小欄では、感情の露呈を求めない場合について記述しています。)
感情を出す事が苦手でも、カウンセリングのやり方次第で、本人に無理をさせずに改善・解決していくことは充分に可能と言えます。
もし、あなたがカウンセリングを受けたいと思いながらも、感情の露呈に抵抗があるのであれば、カウンセラーに依頼する際、
「感情を出すのが苦手なんですけど、感情を出さなくてもできますか?」などとお尋ねください。
そして、その答えを聞いてから判断してはいかがでしょうか?
もし、「感情を出さなければならない」と言われた場合
・出す事があなたの中で「できそう」と感じる
⇒ 受けてみてはどうでしょう。
・やはり抵抗がある
⇒ そのカウンセラーはやめておいたほうが良いかもしれません。
自分にとって、その方法が合うか合わないかは、他の誰にも分かりません。
あなたが「納得できる返答」をもらえたかどうか。
その時、そのカウンセラーから感じた自分の感覚や直感を信じて下さい。
少しでも、「この部分は納得がいかないが、全体的には好印象なんだよね。」という場合は、止めることをお勧めします。
少しでも自分の中で納得いってなければ、効果も望めないかもしれませんし、後々のトラブルにもなりかねません。