子育てで悩んでいる時(小学生~)

 

子育てに関する悩みは、人それぞれ様々で、尽きることはないでしょう。
保護者にとっては、日々が戦いで、患ってしまう程、疲弊している方も多く見受けられます。

・子どもが、反抗ばかりする。
・子どもが、言う事を聞かない。
・子どもが、わがままばかりを言う。
・子どもが、暴力を振るう。
・子どもが、学校で問題を起こす。
・子どもが、友達とトラブルを起こす。
・子どもが、やる気を出さない
・子どもが、学校に行きたがらない。
・子どもの考えている事が分からない。   など

 
このような話をよく耳にします。
しかし実は、どの子ども達も、苦しみの中であったり、悩みの渦中にいるという共通点があります。

心の中で、お子さんから少し距離を置いた状態で、改めてお子さんをイメージしてみてください。お子さんは、

何故反抗ばかりするのでしょうか?
何故、学校で問題を起こすのでしょうか?
何故、暴力を振るうのでしょうか?

それには必ず、その子が抱えている事情があります。
しかし、子どもがその事情を言葉で伝えることは、まずあり得ません。

言葉で伝えない理由には、次の2つが考えられます。

・何と言ったらいいか分からない。
・保護者がその事情を理解してくれないと思っている。

子どもは、本心を言葉で表現できる程、成熟してはいません。
言葉で上手に伝えられないその事情に、子どもの本心が隠れている可能性があります。

「言葉で表現できない事情を親が理解してくれる」

と子どもが思えた時
子どもは、自然とその事情を伝えてくれます。本心を見せてくれます。

では、『言葉で表現できない事情を親が理解してくれる』と子どもが思えるために、保護者はどうすればよいのでしょうか?

「話を聞く」ことです。

アドバイスや指摘、批判は必要ありません。

アドバイスや指摘、批判は、
子どもの考える機会を奪ってしまう可能性があります。

子どもの「やる気」を奪ってしまう可能性があります。
「分かってくれない」と、保護者に対する不信感を強めてしまい、さらに状態が深刻化する可能性があります。

ただ、黙ってうなずいて聞いてください。
もし、共感する気持ちが出てきたら、

「それは悲しかったね」
「それは悔しかったね」
「それを聞いて、お母さんも腹が立つよ」などと伝えてください。

そうする事で、子どもは話す事に安心感と心地よさを感じます。

子ども自身が、保護者は事情を理解し、本心を受け入れてもらえると感じた時、
子どもは、抱えている事情を伝えてくれるようになります。本心も伝えてくれます

親子間で信頼関係ができれば、今の状況について話ができるようにもなります。
ただし、親の上から目線ではなく、一人の人間として、お子さんと同じ目線で。

それまでは、もしかしたら、かなり時間がかかるかもしれません。

保護者は、不安になる事もあると思います。
辛いと感じる事もあるでしょう。
「いい加減にしろ!」と言いたくもなるでしょう。
「甘い」とも思うかもしれません。

それでも、お子さんが自分から伝えるまで待ってください。

お子さんは、未熟なりに必死に自分と向き合っているのです。
大人から見れば甘くても、危なっかしくても、中途半端でも、
お子さんからすれば、それが今の精一杯の「もがき」であり、「頑張り」なのです。

当たり前の事ですが、あなたには数十年の人生経験があり、お子さんはせいぜい十年前後の人生しか生きていません。

あなたがそうであったように、お子さんも、
痛い思いも、辛い思いもしながら一つ一つ経験していく必要があります。
人から聞いたり教えてもらったりしたものでは、分からないのです。

親がお子さんに愛情を持っている限り、伝えてくれる日が必ず来ます。
その日が来る事を信じて待ってください。

親子と言えども、それぞれ違う意思を持つ人間同士です。
もうお子さんは、保護者が面倒を見なければならなかった乳幼児期の子どもではなく、
自立へと向かっている一人の人間なのです。

とは言え、アドバイスや指摘をしないで見守る事は、保護者にとって、とても辛い事です。

保護者だからこそ、愛情があるからこそ、辛い思いをさせたくない。
守ってやらなきゃと思ってしまう。
アドバイスをしてやらなきゃと思ってしまう。

そういう気持ちが湧いてくるのは自然な事です。

困った時、ストレスがたまった時、話を聞いてもらったり、気持ちを受け入れてもらう人が、保護者にも必要です。
一人で抱え込まず、安心して話せる相手に気持ちを吐き出し、ただ純粋に聞いてもらいましょう。
もし、そのような相手がいなければ、専門の相談機関やカウンセラーに相談してみてはいかがでしょう?

 

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