自分から行動できないとき

行動できないという場合、以下の3つのケースが考えられます。

(1) 行動する前にいろいろ考えてしまう。

(2) 行動しようとしても、体が動かない。

(3) 行動しようとしている事が、実は自分の本心じゃない。

(1)行動する前にいろいろ考えてしまう。

あなたは、行動する前にどのような事を考えていますか?

「ちゃんとできなかったらどうしよう」
「失敗したらどうしよう」
「誰かに批判されたらどうしよう」

など、不安な事や、マイナスの事ばかりを考えてはいませんか?

もしかしたら小さい頃に、「できなかったこと」「失敗したこと」 などを誰かに批判されたり…、
あるいは、「保護者から行動する事を禁止されたり」 などしていませんでしたか?

幼い頃のそういった行動に対する制限や批判などは、マイナスのメッセージとして、自然と心に取り入れてしまいます。
大人になっても、その感覚は無意識の中に残存しており、「行動をやめる」というパターンのきっかけとして、継続されている可能性が十分に考えられます。

「もう大人なのに、そんなはずはない」 と思うかもしれません。

考えや体は大人であっても、知らず知らずの内に、小さい頃に取り入れたこのパターンは、実は、殆どの人が継続して行っています。

もちろん、このパターンを作ったのは、あなたが悪いからでも弱いからでもありません。
小さい頃、このパターンをする事が、あなたにとって、一番安全な方法であり、そうしなければならなかった事情があるからなのです。
しかし、子どもの頃は最善の方法だったこのパターンも、今の大人のあなたには、様々な支障をきたすパターンとなってしまった… という訳です。

このパターンを止めたいのなら、カウンセリングの手法を用いて、解決できる可能性は充分期待できます。

行動する事に対し、不安であったり、恐くてもいいんです。
それは、とても自然な事なのですから。

(2)行動しようとしても、体が動かない。

あなたは人間関係において、とても辛い思いをしたり、傷ついたりした経験があるのではないですか?
あなた自身は気付いていないかもしれませんが、心がとても深く傷つき、疲れている可能性があります。

まずは、心の傷を癒すため、心のままに過ごす期間が必要です。
そのためには、あなたを支えてくれる人が必要です。

あなたが一緒にいて安心する、身近な人に支えてもらうことが、一番です。
もし、そのような方がいなかったり、いても、その人があなたを支えられる状態でない場合、また、何か気になる事やトラウマに思い当たる節があれば、専門の相談機関や心理カウンセラーへの相談をお勧めいたします。

心の傷が癒えて、その疲れが解きほぐされれば、自然と行動できるようになります。
人は皆、「行動したい」という欲求を持っています。
今は、あなたの心や体が「それができる状態ではない」と訴えているのです。
心や体の訴えに耳を傾け、従う事が、一日も早い回復に繋がります。

(3)行動しようとしている事が、実は自分の本心じゃない。

「自分の本心じゃない事は行動しようとしてもできない。」

これは、自然な事です。
それでも、行動しなければならない事情が、世の中にはたくさんあります。
その事情はとりあえず置いておいて…、

まずは、その「行動をしたくない」というご自分の気持ちを認める事です。
したくないのにするというのは、とても大きなストレスです。
「何で…」という怒りがあるかもしれません。
悲しみもあるかもしれません。
それらの気持ちを全て認め、吐き出す事が必要です。

もし、一人でできなければ、信頼できる人に気持ちを聞いてもらうと良いと思います。
但し、アドバイスをされると、余計にきつくなるので、
「アドバイスとかはしないで、ただ聞いて欲しい」
と、前もって言っておいた方が良いでしょう。

信頼できる人がいない場合、心理カウンセラーへの依頼も一つの手段です。
専門家のカウンセリングを受けると、顕著な効果が期待できます。
今、あなたが抱えている気持ちを認め吐き出させ、冷静な自分へ、自然と戻っていく道標を促していきます。
そして、冷静な判断の下、その行動を本当にする必要があるのか、ないのか。
する必要があるのなら、自分はどうしたらよいのか。
あなた自身が自分の行動を決める事ができるようになるでしょう。

 

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