大切な人を亡くした時

大切な人を亡くすというのは、とても辛く苦しい事です。

 

・グリーフプロセスという考え方

大切な人や愛する人を亡くした瞬間から、悲しみや怒りなど、様々な感情(グリーフと言います)の過程を辿る事。この過程を辿るには、計り知れないほどのエネルギーが必要です。

グリーフプロセスでは、どのような感情が出てくるのでしょうか。

 

この過程には個人差がありますが、その人が感じた感情を抑えるのではなく、上手に発散していく事が必要です。
また、回復期間には個人差があり、数ヶ月の短期間で回復期を迎える場合もあれば、何年もかかる場合もあります。

尚、この期間において「頑張れ!」や「早く忘れなさい」などの激励やアドバイスにあたる言葉は決してかけない様にして下さい。

相手は既に「頑張り」の中でもがいているのです。それらの言葉は相手を余計に苦しめるだけの結果になってしまいます。

 

 

○自然な感情 ・・・ 大切な人を亡くしたという現実から発生する感情

・悲しみ
・「もう会えない」という寂寥感
・「先に逝ってしまった」故人への怒り
・医療関係者への怒り・・・         など

↓ (グリーフプロセスを辿らず、どこかで膠着状態に陥っている状態になると・・・)

●感じる事を避け、気持ちを抑えてしまう
・葬儀で喪主を務める
・周囲への配慮を重んじる
・現実と向き合う事の辛さや怖さ

↓  (その結果・・・)

×精神的・肉体的症状が表れる
・いつまでも苦しい感情などがこみ上げる
・うつなどの精神疾患をきたす
・体に何らかの症状が出たり、実際に病気になってしまう
(※もちろん、生活に支障がない程度の症状で、時間をかけ、グリーフプロセスを辿っていかれる方も大勢いらっしゃいます。)

 

《 対 応 》

①ご遺族がグリーフプロセスを円滑に行うため、その気持ちを受け入れ、見守っていくという配慮をしてくださる方が身近におられれば、それが一番良いと思います。

②そのような方が近くにいらっしゃらない場合、遺族同士で構成される「セルフサポートグループ」などがあれば、その交流会に参加されてみるのも、とても効果的だと思います。

③身近にそのような方もいない。セルフサポートグループもない。時間が経ていても、「苦しい」、「やる気が起きない」、「楽しくない」などの場合、心理カウンセラーに相談してみる事をお勧めいたします。

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